1万6000頭以上の羊や牛を輸送するイスラエル船籍の貨物船が、猛暑の続くオーストラリアの沖合で3週間以上も身動きできなくなっています。
同船はオーストラリアから中東へ向かっていましたが、紅海でイエメンの反政府武装組織フーシに攻撃される恐れがあるとして当局に引き返すよう命じられ、オーストラリア西部沖で停泊を続けています。真夏の猛暑が続く中、オーストラリア政府は生きた家畜を乗せた同船を再び出港させるのか、それとも引き返してオーストラリアに再入港することを認めるのかの決断を迫られています。
オーストラリア農林水産省は1日、一部の動物を降ろして残りを輸出したいという業者の要請について検討していることを明らかにしました。
動物保護団体は、動物たちを至急下船させる必要があると訴えています。